長崎県営バスの隠れた狭隘路線:江の浦線

長崎の狭隘路線バスと言えば、長崎バスの飯香の浦・虹ヶ丘・式見などが挙げられます。

一方、長崎県営バスにも狭隘路線はありますが、多くは中型車や小型車によって運行されています。

そのため、長崎バスほど注目されていません。

その中でも、江の浦線は大型車によって運行される狭隘路線です。

江の浦線は長崎駅から東長崎・矢上方面に進み、矢上団地や結の浜を通って、諫早市飯盛町の江の浦を結ぶ路線です。

その中で戸石~坂(さこ)~池下(いけしも)が今回取り上げる狭隘区間です。

細道を大型車が駆け抜ける

長崎駅方面から江の浦行きのバスが来ました。

幅がバス1台分しかない道を難なく通過していきます。

他の車との離合も難しそうです。

次に諫早方面から戸石行きのバスが来ました。

この路線は諫早の東厚生町から江の浦・飯盛団地や戸石を結ぶ路線です。中でも戸石行きはこの路線における鉄道の支線のようなもので、1日3~4往復しか運行されていません。

このバスは先ほどの江の浦行きが通過した1分後に通過する予定でしたが、5分遅れで通過しました。離合できる場所で江の浦行きとの待ち合わせをしていたのかもしれません。

続いて江の浦から来た長崎駅前行きのバスが来ました。

対向車の軽トラも慣れた様子でバスに道を譲ります。地域の人々の協力によって、バスが運行されていることを実感します。

キュービックといえば長崎バスの方が有名です。しかし、長崎県営バスも17台が活躍しており、存在感のある車両です。

0S14の長崎駅前行きを見送った後、戸石に移動しました。

先ほど、戸石行きで走っていた3T51が折り返してきました。戸石から諫早の東厚生町に向かいます。

これから上記の狭隘区間に入ります。行ってらっしゃい。

周辺の施設など

戸石は漁港のある町なので、魚介類を扱う店が多いです。12月にはかきを焼いて食べているお客さんもいました。また、フグ料理を提供するお店もあります。

フグといえば山口県の下関市が有名ですが、長崎県もフグ養殖が盛んに行われています。主に戸石で生産されており、橘湾に養殖場があります。

戸石には飲食店やこじんまりとしたガソリンスタンドや理容室、そして戸石神社があります。

下町情緒が感じられる町でした。

アクセス

  • 長崎市中心部から

長崎県営バス江の浦」「臼の浦」行きに乗車

戸石」、もしくは「」で下車(臼の浦行きの場合は戸石で下車)。所要時間は約1時間。

だいたい1時間に1本程度運行されています。

  • 諫早市から

長崎県営バス「戸石」行きに乗車。所要時間は約40分。

1日3~4往復。本数に注意。

車両紹介

  1. 7S61
    PJ-LV234L1 いすゞ・エルガ 2005年式 矢上営業所 ポポル不在号
    主に網場・春日車庫前線の運用に入ることが多い車両です。まさか江の浦線に入るとは思いませんでした。
  2. 3T51
    KK-LR233J いすゞ・エルガミオ 2001年式 諫早営業所
  3. 0S14
    KC-LV280L いすゞ・キュービック 1998年式 矢上営業所
TOP